個人レベルでできるタワーマンション地震対策
自分の身は自分で守る!個人レベルでできるタワーマンションでの地震対策について今回は解説したいと思います。
タワーマンションの耐震性
日本の耐震基準は1981年に大きく改正されてより地震に強い建物になりました。またタワーマンションには、地震の振動を和らげるものなどを使用していて耐えられるようなつくりになっています。
そして建物の高さが100m以上あるものに関してはヘリポートの設置義務があり上層階の人が災害時に避難しやすくなります。
日頃すべき地震対策
避難ルート把握
いざ地震が起きると当然パニックになります。もしもの時に迅速に避難ができるように、避難ルートはしっかり把握しましょう。具体的には避難ハッチ、隔て板、非難階段、非難エレベーター、の位置は必ず頭に入れましょう。
→タワーマンションの火災から身を守る!今のうちに把握しておきたい避難経路紹介
落ちても大丈夫なものを使用する
地震が起きてガラス製品が落ちた場合、割れてしまう恐れがあるので非常に危険です。そのため、ガラス製品が落ちない場所に収納するか落ちても平気なものを使用すると良いでしょう。
用意すべき物
タワーマンションの場合、物資が届くまで数日から一週間かかります。そのため緊急時の場合に用意すべき物を紹介します。
・非常食
数日分の非常食は用意しておきましょう。ある程度バリエーションがあったほうがストレスを軽減することができます。また持ち運びが出来るようにまとめておくことをお忘れなく。
・水
水は災害時、とても活躍するもの。飲料水としては勿論、生活用品としてありとあらゆる面で必要となってきます。一週間分を用意しておきましょう。単身か家族かで量も変わるかと思いますが、目安として1人一日3リットル必要だと言われています。持ち易いように小分けする事が重要です。
・簡易トイレ
地震で配管が破損すれば当然トイレも使えなくなります。しかしどんな緊急時でも自然の催しは付きまとうもの。仮説トイレの設置にも日にちがかかることを考えると簡易トイレの準備はしっかりしておきましょう。携帯用、折りたたみ式とありますが必ず殺菌、消臭タイプのものを選ぶべきです。衛生面やストレス面でもはずせないポイントとなります。
・その他
その他地震時に必要なものをまとめます。
ラジオ
携帯電話
懐中電灯
充電器具
防災備蓄倉庫
最近ではタワーマンションで、災害時に住人に物資が届けられるよう防災備蓄倉庫を設置する動きがあります。ですのでタワーマンションに住む際は防災備蓄倉庫があるかないかを1つの判断基準として考えてみるのもいいかもしれません。また倉庫が途中階にあるのかもポイント。1階にしか倉庫がない場合は肉体的疲労度がはかりしれません。
タワーマンションは揺れやすいので家具固定
まずタワーマンションに住むことで避けては通れないデメリットがあります。タワーマンションは構造上地震起きた際に非常に揺れやすい特徴があります。地上が震度4度くらいであっても、上層階では震度6くらいまで変わります。
免震性、耐震性に優れていても揺れに関しては覚悟しておく必要があります。
揺れが強いという事は家具が凶器に生まれ変わる可能性があることを意味します。タンスの下敷きになることもあり、最悪命を失います。また避難経路が塞がれてしまう事も・・・。
それを回避する為には家具が倒れ、移動しないように固定する必要があります。固定グッズは多数売られており種類もL字固定、ベルト式器具、ポール式器具、粘着マットなど様々です。用意するまでは手間かもしれませんが、一度設置してしまえば安心ですよね。
まとめ
タワーマンションは、高層建築物であるがゆえ、地震が起きた際に無防備な点があるかもしれません。エレベーターが停止してしまえば所謂『高層難民』になってしまいます。
しかしながら自主的に普段から備えをしていれば充分な地震対策となります。避難ルートの確認、防災グッズの準備、家具固定はタワーマンションではなくても必要なこと。しかしタワーマンションに住むならより一層必要性が増します。そのことは肝に銘じておきましょう。