タワーマンションは賃貸と購入どっちがいい?

d63fd111b5d7d0101cf3215cbe428f1a_s

憧れのタワーマンション、賃貸と購入どちらがいいのか迷いますよね。

 

今買うのは無理という高級タワーマンションでも、賃貸なら手が届く場合もあります。

 

しかし長年家賃を支払い続けるなら、思い切って購入した方がいずれは資産になり、お得な場合もあります。

 

賃貸・購入、それぞれにあるメリット・デメリット。

 

今回は、タワーマンションの賃貸と購入どちらが良いのか、その良し悪しをご紹介していきたいと思います。

 

 

タワーマンションに賃貸で住む場合

 

 

賃貸のメリット1.初期費用が少なくて済む

 

タワーマンションが憧れとされるのは、やはり購入金額が高いから。

 

東京都心のタワーマンションであれば、広さ40㎡前後の中古物件でも、4,000万円以上は必要です。

 

 

また購入となると、住宅ローンの事務手数料・登記費用・不動産会社への仲介手数料などの諸費用が、購入額の5%ほどかかると言われています。

 

さらに住宅ローンを組む場合は、新築であれば購入額の20〜30%、中古であれば40%ほどの頭金が必要になります。

 

4,000万円の中古タワーマンション を購入する場合は、物件の購入額とは別に、

 

・各種手数料などの諸費用…約200万円

 

・住宅ローンの頭金…約1,600万円

 

合わせて2,000万円弱の初期費用が必要になります。

 

一方賃貸の場合、同じタワーマンションの同程度の広さの物件だと、家賃10万円代後半から借りることができます。

 

 

タワーマンションの賃貸の初期費用は、

 

・不動産会社への仲介手数料…家賃の約1ヶ月分

 

・敷金…家賃の約1ヶ月分

 

・礼金…家賃の約2ヶ月分

 

などが主になります。

 

家賃20万円の場合、引っ越し代などを除けば、約80万円の初期費用で憧れのタワーマンションに住むことができます。

 

 

賃貸のメリット2.修繕積立金が不要

 

タワーマンションに賃貸で住む場合、修繕積立金を支払う必要がありません。

 

修繕積立金は、建物の老朽化などにあたって修繕が必要になった場合に備えた積立金です。

 

修繕積立金の金額は、占有面積が広く建物の築年数が古いほど多くなりますが、月々1〜2万円前後であることがほとんど。

 

修繕積立金は物件の所有者が負担すべき金額なので、賃貸で住んでいる借主は負担しなくて良いのです。

 

 

賃貸のメリット3.固定資産税が不要

 

賃貸の場合は、土地や建物を所有しているわけではないので、固定資産税を支払う必要がありません。

 

固定資産税は、土地や建物の年数など評価額によって様々ですが、年間10万円以上かかることがほとんど。

 

先の修繕積立金と合わせて、賃貸の場合は、年間20万円以上の維持費が浮くことになります。

 

 

賃貸のメリット4.いつでも引っ越せる

 

タワーマンションに賃貸で住むメリットは、なんといっても「いつでも引っ越せる」ことではないでしょうか。

 

人生において、いつ何があるかわかりません。

 

結婚・出産などのライフステージの変化はもちろん、転勤・転職や、ご近所トラブルのリスクもないとは言えません。

 

より広い部屋や、通勤に便利な土地など、住む場所を変えようと思うこともあるでしょう。

 

 

賃貸のデメリット1.リフォームなどが自由にできない

 

賃貸のタワーマンションは借りているものですから、部屋の中を勝手に変えることはできません。

 

例えば和室を洋室に変えたり、壁紙を貼り替えるなどのリフォームは基本的にはできません。

 

壁に押しピンなどで穴を開けることを禁止されている場合も。

 

タワーマンションを購入して自分の所有物にする場合に比べて、自由度はかなり低くなります。

 

 

賃貸のデメリット2.自分の資産にはならない

 

賃貸タワーマンションの場合、家賃を払い続けていても、将来的に自分の資産にはなりません。

 

家賃20万円の物件の場合、年間240万円の家賃は生活維持費として消えていくことになります。

 

 

タワーマンションを購入する場合

 

 

タワーマンションを購入するメリット

 

タワーマンションを購入するメリットは、なんといっても資産になることです。

 

買うことで将来的に住み続けられる権利があるというのは非常にすばらしい事だと思いませんか?

 

またタワーマンションを購入する人は経済的に余裕のある人が多いので、マナーなどは良い人が多い印象があり、住環境に恵まれる場合が多いです。

 

 

タワーマンションを購入するデメリット

 

タワーマンションの購入金額はもちろん。

 

初期費用・修繕積立金・固定資産税など、タワーマンションの購入には何かとお金がかかるところがデメリットです。

 

例えば修繕積立金は、賃貸であれば負担不要ですが、購入した場合は毎月支払う必要があります。

 

例えばブリリア有明スカイタワーの中古物件(42.8㎡/2010年12月築)の場合、修繕積立金は月々7,660円。

 

さらに約10〜15年ごとに行われる大規模修繕の際に修繕費が不足する場合は、追加で数十万円単位の修繕費の負担が求められることもあります。

 

また土地と建物を所有することで、毎年の固定資産税も必要になります。

 

 

タワーマンションの賃貸と購入、結局どちらがいいの?

 

 

結局タワーマンションは賃貸と購入、どちらで住むのがいいなのでしょうか?

 

結論は、絶対にこちらが良いというものはありません。

 

初期費用の段階・住み始めてからの段階・一生涯にわたる長期プランでみた場合。

 

それぞれの段階にメリットとデメリットがあります。

 

 

初期費用は賃貸がお得

 

初期費用は、数百万円〜数千万円の事務手数料やローン頭金が不要な、賃貸の方がお得です。

 

逆にタワーマンションを購入するには、しっかりとした貯金額が必要なことがわかります。

 

 

維持費は賃貸がお得

 

住み始めてからの維持費は、修繕積立金や固定資産税が不要な、賃貸の方がお得です。

 

 

一生涯の長期プランで考えると購入がお得

 

ここまで見ると賃貸の方がお得なのか?と思いがちですが。

 

住居は、一生涯にわたって必要になるものです。

 

日本人の平均寿命は85〜90歳。

 

仮に35歳でタワーマンションを購入し、住宅ローンを35年で完済した場合。

 

平均寿命までの残り15〜20年は、ローン支払がなくなるため、住居に関する費用はぐっと抑えられます。

 

逆に賃貸の場合は、住み続ける以上は家賃を支払い続ける必要があるため、老後は資金計画を圧迫するリスクがあります。

 

一生涯という長期的なプランで考えた場合は、購入する方がお得という考え方もあります。

 

 

まとめ

 

タワーマンションに賃貸で住むにも購入するにも、メリット・デメリットがあります。

 

DINKS世帯は、今後のライフステージの変化に合わせて柔軟に対応できるよう、賃貸を選択しても良いでしょう。

 

ファミリー世帯は、将来的な資産や終の住処としてタワーマンションを購入するのもおすすめです。

 

逆に自己資産を確立するため、タワーマンションを購入するDINKS世帯や。

 

子供の成長に合わせて柔軟にライフスタイルを変えるため、賃貸を選択するファミリー世帯もあるでしょう。

 

賃貸・購入それぞれのメリットとデメリットを押さえ、自分のライフスタイルに合わせてタワーマンションに住むのがおすすめです。